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グラフの振幅・周期・平行移動


問題

次のグラフの振幅・周期・位相のずれを求めよ。

(1) \( y = 3\sin 2\theta \)  (2) \( y = -2\cos!\left(\theta - \frac{\pi}{3}\right) + 1 \)


まず何を見るか

\( y = A\sin(B\theta + C) + D \) の形では、A・B・C・D の4つのパラメータがそれぞれ独立した変換を担っています。図でその効果を確認します。

次の図で、左から「振幅の変化(A)」「周期の変化(B)」「位相のずれ(C)」「垂直移動(D)」の4つを確認してください。

4つのパネル:振幅・周期・位相のずれ・垂直移動の比較図

灰色の破線が基準の \( y = \sin\theta \)、濃青が変換後のグラフです。各パラメータが独立してグラフの「どの部分」を変えるかが一目で分かります。


なぜ A, B, C, D がそれぞれ独立に働くか

\( y = A\sin(B\theta + C) + D \) は \( y = \sin\theta \) に対して順番に変換を重ねたものです。

  1. \( \sin\theta \to \sin(B\theta) \):x 軸方向に \( \frac{1}{B} \) 倍(周期が \( \frac{1}{B} \) 倍になる)
  2. \( \sin(B\theta) \to \sin(B\theta + C) \):x 軸方向に \( -\frac{C}{B} \) シフト(位相のずれ)
  3. \( \sin(B\theta+C) \to A\sin(B\theta+C) \):y 軸方向に A 倍(振幅が \( A \) になる)
  4. \( \to A\sin(B\theta+C) + D \):y 軸方向に D シフト(中心線が \( y = D \) になる)

場合別の計算

(1) \( y = 3\sin 2\theta \)

\( A = 3,\ B = 2,\ C = 0,\ D = 0 \)

\( y = \sin\theta \) の波が \( [0, \pi] \) の中に1回分入り、高さが3倍になった形。

(2) \( y = -2\cos!\left(\theta - \frac{\pi}{3}\right) + 1 \)

\( A = -2,\ B = 1,\ C = -\frac{\pi}{3},\ D = 1 \)

$$ \text{最大値} = 1 + 2 = 3 \quad\left(\theta = \frac{\pi}{3} + \pi = \frac{4\pi}{3} \text{ のとき}\right) $$ $$ \text{最小値} = 1 - 2 = -1 \quad\left(\theta = \frac{\pi}{3} \text{ のとき}\right) $$

\( A = -2 \) なので cos が最大値を取るところ(位相のずれ後の \( \theta = \frac{\pi}{3} \))で \( y \) は最小になります。


まとめ

パラメータ グラフへの効果
\( A \) 振幅 \( = \vert A\vert \)。\( A < 0 \) なら上下反転
\( B \) 周期 \( = \frac{2\pi}{\vert B\vert} \)。\( \vert B\vert > 1 \) で周期が短くなる
\( C \) 位相のずれ \( = -C/B \)(x 軸方向のシフト)
\( D \) 垂直移動(中心線が \( y = D \) になる)

4つのパラメータを分離して読めば、複雑に見える式でも「どのグラフが何倍・何ずれているか」が見えます。


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