\( a > 0,\ a \neq 1 \) のとき、\( y = a^x \) のグラフは次の性質を持ちます。
グラフの詳細は指数関数のグラフで確認できます。このページでは、このグラフを動かす操作(平行移動・対称移動)を見ていきます。
\( y = a^x \) のグラフを平行移動すると次の式になります。
x 軸方向に \( p \) だけ移動
\( p > 0 \) なら右、\( p < 0 \) なら左に移動します。
例:\( y = 2^{x-1} \) は \( y = 2^x \) を右に 1 だけ移動したグラフ。
y 軸方向に \( q \) だけ移動
\( q > 0 \) なら上、\( q < 0 \) なら下に移動します。y 方向に移動すると、漸近線も \( y = 0 \) から \( y = q \) に変わります。
例:\( y = 2^x + 1 \) は \( y = 2^x \) を上に 1 だけ移動したグラフ(漸近線は \( y = 1 \))。
両方向への移動
x 方向に \( p \)、y 方向に \( q \) だけ移動したグラフ。漸近線は \( y = q \)。
y 軸対称
\( y = a^x \) を y 軸に関して対称移動するには、\( x \) を \( -x \) に置き換えます。
この式には重要な見方があります。
つまり \( y = a^{-x} \) は、底を逆数にした \( y = \left(\frac{1}{a}\right)^x \) と同じグラフです。
例:\( y = 2^{-x} = \left(\frac{1}{2}\right)^x \)
\( a > 1 \) の底を持つ指数関数 \( y = a^x \) の y 軸対称は、\( 0 < \frac{1}{a} < 1 \) の底を持つ右下がりのグラフになります。増減が入れ替わるのは、底の逆数をとることで \( a > 1 \) と \( 0 < a < 1 \) が入れ替わるためです。

左のグラフ:平行移動の例。\( y = 2^{x-1} \) は右に 1、\( y = 2^x + 1 \) は上に 1 移動したグラフです(漸近線が \( y = 1 \) に変わっています)。
右のグラフ:y 軸対称。\( y = 2^{-x} \) と \( y = \left(\frac{1}{2}\right)^x \) は同じ曲線で、\( y = 2^x \) と y 軸について対称な形になっています。
補足:x 軸対称・原点対称
| 変換の種類 | 式の変化 | 漸近線 |
|---|---|---|
| \( x \) 方向に \( p \) 移動 | \( y = a^x \to y = a^{x-p} \) | \( y = 0 \) のまま |
| \( y \) 方向に \( q \) 移動 | \( y = a^x \to y = a^x + q \) | \( y = 0 \to y = q \) |
| \( y \) 軸対称 | \( y = a^x \to y = a^{-x} = \left(\frac{1}{a}\right)^x \) | \( y = 0 \) のまま |
\( y = a^{-x} \) は底を \( \frac{1}{a} \) にした指数関数と同じグラフです。\( a > 1 \) のとき \( 0 < \frac{1}{a} < 1 \) になるため、\( y \) 軸対称で増減が入れ替わります。
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