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指数方程式・不等式 — 底をそろえて解く


底をそろえるとは何か

指数方程式・不等式では、底を同じ数に統一してから指数を比較することが基本の方針です。

たとえば \( 4^x = 8 \) を見たとき、左辺と右辺の底が異なるので、このままでは比較できません。しかし \( 4 = 2^2,\ 8 = 2^3 \) なので、どちらも底 \( 2 \) で書き直すと

$$ 2^{2x} = 2^3 $$

となり、底が同じなので指数を比べることができます。

底をそろえるための変換:\( m = c^{\alpha},\ n = c^{\beta} \) となる共通の底 \( c \) を見つける。よく使う対応:


指数方程式

例1

$$ 4^x = 8 $$

\( 4 = 2^2,\ 8 = 2^3 \) なので底を \( 2 \) にそろえます。

$$ 2^{2x} = 2^3 $$

底が同じなので指数を比較します。

$$ 2x = 3 \implies x = \frac{3}{2} $$

例2(置換を使う)

$$ 9^x - 4 \cdot 3^x + 3 = 0 $$

\( 9 = 3^2 \) なので \( 9^x = (3^2)^x = (3^x)^2 \) です。\( t = 3^x \)(\( t > 0 \))とおくと

$$ t^2 - 4t + 3 = 0 \implies (t - 1)(t - 3) = 0 $$

\( t = 1 \) または \( t = 3 \)。

\( t > 0 \) であることを確認 ✓


指数不等式

指数不等式で重要なのは、底の値によって不等号の向きが変わることです。グラフの単調性から理由を確認します。

指数不等式のグラフ(a>1・0<a<1)

\( a > 1 \) のとき(単調増加):不等号の向きはそのまま

$$ a^{f(x)} > a^{g(x)} \iff f(x) > g(x) $$

\( a > 1 \) では \( x \) が大きいほど \( a^x \) も大きいので、指数の大小とグラフの高さは一致します。

\( 0 < a < 1 \) のとき(単調減少):不等号の向きが逆になる

$$ a^{f(x)} > a^{g(x)} \iff f(x) < g(x) $$

\( 0 < a < 1 \) では \( x \) が大きいほど \( a^x \) は小さくなるので、グラフが高いほど指数は小さくなります。これが不等号の逆転の理由です。

例1(a > 1)

$$ 2^x > 8 $$

\( 8 = 2^3 \) なので

$$ 2^x > 2^3 $$

\( a = 2 > 1 \) なので単調増加。不等号の向きはそのまま。

$$ x > 3 $$

例2(0 < a < 1)

$$ \left(\frac{1}{2}\right)^x \leq \frac{1}{4} $$

\( \frac{1}{4} = \left(\frac{1}{2}\right)^2 \) なので

$$ \left(\frac{1}{2}\right)^x \leq \left(\frac{1}{2}\right)^2 $$

\( a = \frac{1}{2} < 1 \) なので単調減少。不等号の向きが逆になる。

$$ x \geq 2 $$

まとめ

底の条件 グラフの特徴 不等号の扱い
\( a > 1 \) 単調増加 向きはそのまま
\( 0 < a < 1 \) 単調減少 向きが逆

指数方程式・不等式を解くときは、①底をそろえる → ②底が \( 1 \) より大きいか小さいかを確認する → ③方程式なら指数を等置、不等式なら向きに注意して指数を比較する、という順番で進めます。


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