サイトトップ / 微分 / 接線と法線


接線の方程式


問題

次の各関数について、指定した点での接線の方程式を求めよ。

(1) \( f(x) = x^3 - 3x \) の \( x = 2 \) での接線

(2) \( f(x) = x^2 - 2x \) の \( x = -1 \) での接線


まず何を見るか

接線の方程式を求めるには、接点の座標接線の傾きの2つを確定させれば十分です。

この2条件で直線は1本に決まります。公式は次の通りです。

$$ y - f(a) = f'(a)(x - a) $$

次の図で2つの例の接線の位置を確認してください。

f(x)=x³-3x の x=2 での接線(左)と f(x)=x²-2x の x=-1 での接線(右)

左: \( x = 2 \) での急激な増加(傾き9)が接線の角度に反映されています。右: \( x = -1 \) での減少(傾き−4)で接線が右下がりになっています。


なぜこの公式で接線が決まるか

導関数の意味: \( f’(a) \) は差商 \( \frac{f(a+h)-f(a)}{h} \) の \( h \to 0 \) の極限です。これは「点 \( (a, f(a)) \) での曲線の傾き」を1つの数値として確定させます。

直線が1本に決まる理由: 平面上の直線は「1点と傾き」の2条件で一意に決まります。接線の場合、接点 \( (a, f(a)) \) が「1点」、\( f’(a) \) が「傾き」を与えます。

公式 \( y - f(a) = f’(a)(x - a) \) は点-傾き形の直線の方程式そのものです。


計算例

(1) \( f(x) = x^3 - 3x \)、\( x = 2 \) での接線

まず接点の座標と傾きを求めます。

$$ f'(x) = 3x^2 - 3 $$

\( x = 2 \) を代入:

$$ f(2) = 8 - 6 = 2, \quad f'(2) = 12 - 3 = 9 $$

接線の方程式:

$$ y - 2 = 9(x - 2) \implies y = 9x - 16 $$

確認: \( x = 2 \) を代入すると \( y = 18 - 16 = 2 = f(2) \) ✓


(2) \( f(x) = x^2 - 2x \)、\( x = -1 \) での接線

$$ f'(x) = 2x - 2 $$

\( x = -1 \) を代入:

$$ f(-1) = 1 + 2 = 3, \quad f'(-1) = -2 - 2 = -4 $$

接線の方程式:

$$ y - 3 = -4(x + 1) \implies y = -4x - 1 $$

傾き \( -4 \) は「\( x = -1 \) での急な減少」を表しています。\( f(x) = x^2 - 2x \) の頂点は \( x = 1 \) なので、\( x = -1 \) は頂点より左の減少域にあり、傾きが負なのは整合的です。


まとめ: 手順

手順 内容
1. 導関数を求める \( f’(x) \) を計算する
2. 接点の座標を求める \( (a,\, f(a)) \) を計算する
3. 接線の傾きを求める \( f’(a) \) を計算する
4. 直線の方程式を立てる \( y - f(a) = f’(a)(x - a) \)

もっと練習したい方へ

接線・法線の問題を収録した解説PDFを無料で配布しています。

PDFをダウンロードする(無料)


接線と法線 / → 曲線外の点からの接線