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法線の方程式


問題

次の各関数について、指定した点での法線の方程式を求めよ。

(1) \( f(x) = x^2 - 2x + 3 \) の \( x = 1 \) での法線

(2) \( f(x) = x^3 \) の \( x = 1 \) での法線

(3) \( f(x) = x^3 \) の \( x = 0 \) での法線(特殊ケース)


まず何を見るか

法線とは、曲線上の接点で接線と直角に交わる直線です。

2直線が直交する条件: 傾きの積 \( = -1 \)

したがって:

$$ \text{接線の傾き} = f'(a) \implies \text{法線の傾き} = -\frac{1}{f'(a)} \quad (f'(a) \neq 0) $$

次の図で接線と法線の直交関係、および \( f’(a) = 0 \) の特殊ケースを確認してください。

y=x² での接線と法線の対比(左)と y=x³ の x=0 での水平接線と鉛直な法線(右)

左: 接線の傾き \( 2 \) と法線の傾き \( -1/2 \) が直交しています。右: \( f’(0) = 0 \) で接線が水平になり、法線は鉛直(\( x = 0 \))になります。


なぜ傾きの積 \( = -1 \) で直交するか

2直線の傾きをそれぞれ \( m_1,\, m_2 \) とします。これらが直交するとき(なす角が \( 90° \))は \( m_1 m_2 = -1 \) が成り立ちます。

接線の傾きが \( f’(a) = m \) のとき、法線の傾き \( m_2 \) は:

$$ m \cdot m_2 = -1 \implies m_2 = -\frac{1}{m} $$

ただし \( f’(a) = 0 \) の場合は「接線が水平」なので、直交する直線は「鉛直」(\( x = a \))になります。この場合は傾きが定義されないため、別扱いが必要です。


計算例

(1) \( f(x) = x^2 - 2x + 3 \)、\( x = 1 \) での法線

$$ f'(x) = 2x - 2, \quad f(1) = 1 - 2 + 3 = 2, \quad f'(1) = 2 - 2 = 0 $$

\( f’(1) = 0 \) なので接線は水平 → 法線は鉛直:

$$ x = 1 $$

\( f(x) = (x-1)^2 + 2 \) の頂点 \( (1, 2) \) では接線が水平になり、法線は \( y \) 軸と平行な直線 \( x = 1 \) になります。


(2) \( f(x) = x^3 \)、\( x = 1 \) での法線

$$ f'(x) = 3x^2, \quad f(1) = 1, \quad f'(1) = 3 $$

法線の傾き \( = -\frac{1}{3} \)。直交確認: \( 3 \times \left(-\frac{1}{3}\right) = -1 \checkmark \)

法線の方程式:

$$ y - 1 = -\frac{1}{3}(x - 1) \implies y = -\frac{1}{3}x + \frac{4}{3} $$

(3) \( f(x) = x^3 \)、\( x = 0 \) での法線(特殊ケース)

$$ f(0) = 0, \quad f'(0) = 0 $$

\( f’(0) = 0 \) なので接線は \( y = 0 \)(水平、\( x \) 軸)→ 法線は鉛直:

$$ x = 0 $$

これは \( y \) 軸そのものです。


まとめ: 法線の傾きの決め方

\( f’(a) \) 接線 法線
\( m \neq 0 \) 傾き \( m \)、\( y - f(a) = m(x-a) \) 傾き \( -1/m \)、\( y - f(a) = -\frac{1}{m}(x-a) \)
\( m = 0 \) 水平: \( y = f(a) \) 鉛直: \( x = a \)

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