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領域と最大・最小(線形計画法)


動機: 等高線として見る

連立不等式の表す領域内で \( z = ax + by \) の最大・最小を求める問題を考えます。

\( z = ax + by = k \) と置くと、これは傾き \( -a/b \) の直線です。\( k \) を変化させると、この直線は平行に移動します(傾きは一定のまま y 切片が変わる)。この「\( k \) を変化させたときの直線の族」が等高線です。

\( k \) が最大・最小になる点は、等高線が領域と「最後に接する点」です。


なぜ頂点で最大最小が実現するか

線形目的関数 \( z = ax + by \) の等高線は平行な直線群です。これが凸領域を横切るとき、最初の接触点と最後の接触点は必ず領域の頂点(または辺)です。

領域が凸多角形の場合、等高線が辺と平行でない限り、最大・最小は必ず頂点で実現します。等高線が辺と平行な場合は、その辺全体が最大・最小となります(辺上のどの点でも同じ値)。

二次関数の最大・最小との比較は 二次関数の最大・最小 も参照してください。


手順

Step 1. 連立不等式の表す領域を図示し、頂点を全て求める

境界線の交点を連立方程式で求め、それらが全ての不等式を満たすか確認します。

Step 2. 各頂点で \( z = ax + by \) の値を計算する

$$ z = ax + by $$

を各頂点の座標で計算して一覧にします。

Step 3. 最大・最小を選ぶ

計算した値の中から最大値と最小値を選びます。


等高線の動かし方

\( z = ax + by = k \) を \( y \) について解くと \( y = -\frac{a}{b}x + \frac{k}{b} \)(\( b \neq 0 \) のとき)です。


線形計画法の図


まとめ

手順 内容
領域を図示 連立不等式の共通部分を求め、頂点を確定
等高線を描く \( z = ax+by = k \) を \( k \) を変えて平行移動
頂点で値を計算 全ての頂点に \( z = ax+by \) を代入
最大・最小を選ぶ 最も大きい値・最も小さい値を答える

等高線が辺と平行な場合は「辺上の全ての点で最大(最小)」となることに注意。


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