2直線の相対的な向きは、それぞれの「傾き」だけで完全に決まります。y 切片は直線の位置を決めますが向きには無関係です。
傾きが等しいとは「x が 1 増えたとき y の変化量が同じ」ことです。これは「同じ方向を向いている」ことを意味し、2直線は交わらず平行になります。
\( n_1 = n_2 \) のときは全く同じ直線(同一直線)になります。平行条件には \( n_1 \neq n_2 \) が必要です。
一方の傾きを \( m \) とすると、その直線を 90° 回転した直線の傾きを考えます。
直線 \( \ell_1 \) の方向ベクトルは \( (1, m) \) です。これを 90° 回転すると \( (-m, 1) \) になります(x と y を入れ替えて x 成分の符号を変える)。この方向ベクトルの傾きは \( \frac{1}{-m} = -\frac{1}{m} \) です。
したがって垂直条件は、
直角三角形の辺の比が逆になり符号も逆転することで積が \( -1 \) になります。
重要な例外: 一方の直線が垂直線 \( x = a \)(傾きが定義されない)のとき、条件式 \( m_1 m_2 = -1 \) は直接使えません。垂直線と水平線 \( y = b \) は垂直です。これは定義から直接確認します。
微分による接線の方程式でも垂直条件が使われます。詳しくは 微分と接線 を参照してください。

| 関係 | 条件 | 注意 |
|---|---|---|
| 平行 \( \ell_1 \parallel \ell_2 \) | \( m_1 = m_2 \) かつ \( n_1 \neq n_2 \) | \( n_1 = n_2 \) なら同一直線 |
| 垂直 \( \ell_1 \perp \ell_2 \) | \( m_1 m_2 = -1 \) | 垂直線が絡む場合は直接確認 |
| 一致 | \( m_1 = m_2 \) かつ \( n_1 = n_2 \) | 平行の特別な場合 |
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