円とは「中心から等距離の点の集まり」です。この定義をそのまま座標で表すと、ピタゴラスの定理がそのまま式になります。
中心 \( (a, b) \)、半径 \( r \) の円を考えます。円上の任意の点 \( P(x, y) \) は、中心 \( (a, b) \) からの距離がちょうど \( r \) です。
両辺を二乗すると、
これが円の標準形です。中心と半径が直接読み取れる形です。
標準形を展開すると一般形が得られます。
\( l = -2a,\ m = -2b,\ n = a^2 + b^2 - r^2 \) とおけば \( x^2 + y^2 + lx + my + n = 0 \) の形になります。
逆に一般形から標準形に戻すには平方完成を使います。
例として \( x^2 + y^2 - 6x + 4y - 3 = 0 \) を標準形に変換します。
Step 1. \( x \) の項と \( y \) の項をまとめます。
Step 2. \( x \) について平方完成します。\( x^2 - 6x = (x-3)^2 - 9 \)
Step 3. \( y \) について平方完成します。\( y^2 + 4y = (y+2)^2 - 4 \)
Step 4. 代入して整理します。
中心 \( (3, -2) \)、半径 \( 4 \) の円と分かります。
平方完成の詳しい手順は 二次関数の平方完成 も参照してください。

| 形式 | 方程式 | 中心 | 半径 |
|---|---|---|---|
| 標準形 | \( (x-a)^2+(y-b)^2=r^2 \) | \( (a,b) \) | \( r \) |
| 一般形 | \( x^2+y^2+lx+my+n=0 \) | \( \left(-\frac{l}{2},-\frac{m}{2}\right) \) | \( \sqrt{\frac{l^2+m^2}{4}-n} \) |
一般形から標準形への変換は、x の項・y の項をそれぞれ平方完成するだけです。
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