非平行な 2 つのベクトル \( \vec{a} \), \( \vec{b} \) があれば、それらを組み合わせて平面上の任意のベクトルを表せます。これが 1 次結合の核心です。
実数 \( s, t \) を変えると、\( s\vec{a} + t\vec{b} \) は平面上のあらゆる方向・大きさのベクトルを表せます。なぜなら \( \vec{a} \) 方向と \( \vec{b} \) 方向が異なる(非平行)ので、2 方向の組み合わせで全方向をカバーできるからです。

定理: \( \vec{a}, \vec{b} \) が非平行なら、\( s\vec{a}+t\vec{b} = \vec{c} \) を満たす \( s, t \) は一意に定まる。
証明(\( s = t = 0 \) でなければ零ベクトルになれない):
\( s\vec{a}+t\vec{b}=\vec{0} \) のとき、もし \( s \neq 0 \) なら \( \vec{a} = -\frac{t}{s}\vec{b} \)(平行を意味する)→ 矛盾。したがって \( s=0 \)、同様に \( t=0 \)。
最もシンプルな基底は:
任意のベクトル \( (a_1, a_2) \) は:
成分表示はこの 1 次結合の係数に他なりません。
\( \vec{a}=(1,2) \), \( \vec{b}=(3,1) \) のとき成分ごとに:
① \( \times 2 - \) ②: \( 5t = 6 \), \( t = \frac{6}{5} \)
確認: \( \frac{7}{5}(1,2)+\frac{6}{5}(3,1) = \left(\frac{7+18}{5},\ \frac{14+6}{5}\right) = (5,\ 4) \) ✓
\( \overrightarrow{OA}=\vec{a} \), \( \overrightarrow{OB}=\vec{b} \) で、P が OA の 2:1 内分点、Q が OB の中点のとき:
\( \vec{a}=(1,2) \), \( \vec{b}=(3,1) \)(非平行)のとき \( s\vec{a}+t\vec{b}=\vec{0} \) は \( s=t=0 \) のみ。
連立方程式 \( s+3t=0, 2s+t=0 \) を解くと \( s=t=0 \)。